熊本県の阿蘇のさらに奥地。大分県との県境、九州の北部中央エリアに位置する黒川温泉郷。2000(平成12)年までは地元新聞が発行する「熊本県万能地図」に、黒川温泉の名称がなかったほど秘境の温泉でした。黒川温泉に関わる多くの人々の手が「上質な里山」の景観を作り上げ、また「露天風呂めぐり」の入湯手形が次第に知られるようになり、全国区の温泉地として評判になりました。緑ゆたかな山々に囲まれ、三十軒の旅館が集まった「黒川温泉郷」。 高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街です。季節ごとに美しく表情を変える自然と、豊富なお湯。ひとつひとつの旅館は「離れ部屋」。そして、旅館をつなぐ小径は「渡り廊下」。温泉街全体の風景が、まるで一つの旅館のように自然へと溶け込みます。「黒川温泉観光旅館協同組合」より